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月と闇の話。

投稿から一年。

そろそろ、これの話をしなければ。
そしてそろそろ吹っ切らなければ、と思う。



この作品は私の原点だ。
これでようやく私はえびPになれた。自信を持ってそう言える作品。
ただ、これは私が綺麗事で語れる作品なんかじゃ決して無い。

結論から言うとこれは、制作当時のえびPの内面を描いた作品だ。

当時デビューして一ヶ月。
伊織でアイマスMADを作るのが本当に楽しかった。
私の大好きな伊織を、自分の好きなように演出し、動かす。
こんな幸せなことはないな、と本気で思っていた。
調子に乗って私は、とある衝動に駆られた。
今まで誰も見たこともない伊織を見せられないか、と。
そして「咎 ~イバラヒメノ ツミ~」が走り出す。
あまりに幸せすぎて、何も見えてなかったとしか言いようがない。

2008年の正月は、一心不乱にこの作品を作っていた。
およそ時節柄ふさわしいとは思えない作品を。
現在視聴できる完成版「咎」とは、また違うイメージ。
どんなものか。
うさちゃんをバラバラに引き裂く。
絶望で伊織の目を殺す。
伊織にミラーボールを落とし、血に染める。
どれもえびPの、稚拙な興味本位だ。

そんなひどい制作を続けていくうちに、こう考える。
私は伊織にとって、なんなんだろう。
そして一つの結論に辿りつき、一瞬で背筋が凍った。

「えびPは、伊織にとって邪魔なもの」

そうとしか思えなかった。
えびPは伊織を監禁している。
そしてひどいことをする。
そんな存在はいらない、と思った。

えびPが伊織を照らしている。
ふと、そんな月のイメージ。
自ら発光しない月の明かりで伊織が浮き出る。
何かの光を歪めて反射するだけの、半端な存在。
それがえびPだ。
伊織を照らすべきは、温かく眩しい太陽だ。

そこに伊織は、いてはいけない。
私は月を伊織から遠ざけた。
閉塞感しかない、中途半端な闇の世界に隔離した。
伊織のいる場所は少し暗くなってしまったけど、それでも。
それでも月は、心の底から伊織を欲した。
月は伊織の本質を欲した。
それは無数のうさちゃんに形を変えた。
月は安堵して、そのうさちゃんを照らす。
それらは決して見てはいけない、見せてはいけないもの。
それでも月は嬉々として、訳知り顔でそれらを照らす。
いくら照らしても、それは漆黒でしかないのに。
自ら照らしているわけではないのに。

貴方に出会って狂う運命、と伊織は唄う。
もう「この世界の伊織」は狂ってしまっている。
何度も言うが、綺麗事なんかじゃない。
この世界の伊織はこの世界の月明かりを浴びて狂った。
狂気を帯びて真紅に染まる。それはもはや伊織じゃない。
その伊織は己の内面に向かって引かれていく。
つまり、うさちゃん、闇の世界に取り込まれようとしている。

限界だ。

私は月を落とした。耐えられなかった。
えびPという存在を消さなければ、伊織は助からないと思った。
だから不可侵の存在、うさちゃんごと月を落とした。
簡単に落ちた。
ただし。
この世界はえびPの世界。
それは、この世界の伊織にも平等に。

いらないものは消せばいい。
都合の悪いことは無かったことにすればいい。
そんな幼稚な考え方が、実はこの作品の正体だ。
それでもネガを引きずるよりは、きっと前を向ける。
無に帰してまた歩き始める。
だからこの作品は私の原点だ。


そう信じて1年以上経過した。
しっかりと前を向けているかは、未だよくわからない。
と、そう思っているのは、伊織には内緒。

少なくとも今は、伊織は私に笑ってくれている。
なによりだ。

2009年01月29日 | 自作MADのお話 | こめんと 2件 | とらば 0件 | とっぷ

コメント

少なくとも「こんな面倒な曲押しつけやがって…」と思われてはいない。
なによりだ。

2009年01月29日 / 知人 #-URL【編集

なるほど。そうだったのか。

2009年01月31日 / ショコラ #SbQfuSVcURL編集

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